サンティアゴ・デ・コンポステーラ
今回の動画はサンティアゴ・デ・コンポステーラをご紹介したのですが、この美しい町についてもう少し詳しくご紹介します。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはガリシアの州都で、その中心地は1985年に世界遺産に登録されました。サンティアゴの空港もガリシアで最も大きい空港のため、北スペインに来る人たちにとってとても大事なスポットです。
また、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学は500年以上の歴史を誇る(1495年設立)スペインのトップ10に入る有名大学です。
ここまでは今のサンティアゴ・デ・コンポステーラですが、町の名前の由来や歴史を少し見てみましょう。
ローマ帝国がこの地域をケルト民族から奪ったとき、Arcis Marmoricisと名付けました。しかし八世紀になると、キリストの弟子のサンティアゴ(聖ヤコブ)の遺体が見つかったため、Locus Sancti Iacobi (聖ヤコブの場所)と呼ばれるようになりました。
コンポステーラの由来は未だに謎のままなのですが、有力な説が二つあり、ラテン語のcompositum tellus(合わせた地域)から来ているという説と、ラテン語のcampus stellae (星の野)から来ているという説です。
また、この話はガリシア語の動画にも出てきたので、覚えている方も多いかもしれませんが、サンティアゴ・デ・コンポステーラを豊かにしたのは、そこにサンティアゴを祀る大聖堂を建てろと命令したアストゥリアス王国の国王アルフォンソ二世です(この時、ガリシア王国はアストゥリアス王国の傘下に入っていました)。ここから、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の歴史が始まります。
千年以上も経った今でも、このcamino de Santiago(ガリシア語:camiño de Santiago) は大人気です。熊野古道とともに、世界で唯一世界遺産として認められている巡礼路です。巡礼する人は年々多くなっており、2019年は過去最多の巡礼者数を記録しました。
宗教を理由に巡礼する人も多いですが、現在では運動や観光、体験などの動機で巡礼をする人も多いようです。
Idiomas Galionでガリシア語やスペイン語を勉強してから、サンティアゴ巡礼路に挑戦してみてはいかがでしょうか?
では、次の投稿、もしくはレッスンでまたお会いしましょう!
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