CELI?PLIDA? CILS?
Idiomas Galion では、国際イタリア語試験対策のレッスンも行っています。イタリア語における最も重要な認定資格であるCELI, PLIDA, CILSの他にAILという試験もありますが、残念ながら現時点では日本で受験することが出来ません。CELI, PLIDA, CILSにはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか? 今回は、日本でも受験可能なCELI, PLIDA, CILSについて一つずつ詳しく見ていきましょう。
CELI(Certificazione della Lingua Italiana)
CELIはペルージャ外国人大学が実施する試験で、特に学術的および職業的な能力を評価することに重点が置かれています。そのため、キャリアアップや専攻を目的とした方にお勧めです。他にも一般的なイタリア語力を図る青少年向けや移民向けの試験もあります。CELIは、欧州共通言語参照枠に対応した6段階(CELI、CELI 1、CELI 2、CELI 3、CELI 4、CELI 5)で構成されています。2005年以降、CELI 3(B2)はイタリア国内の大学での学習に十分なレベルであると認定とされ、CELI 5(C2)は教職資格としても認められました。このように、CELI での評価は学術的かつ職業的な側面が際立っています。
PLIDA(Progetto Lingua Italiana Dante Alighieri)
PLIDA は、欧州共通言語参照枠の6段階(A1、A2、B1、B2、C1、C2)を完全に準拠しており、各レベルがそのまま試験の難易度に反映されています。CELI と比較すると、PLIDA はイタリア文化の理解や日常生活での言語能力をより重視しています。また国際的な知名度も高く、イタリア国務省からの承認も得ています。A2 レベルでは長期滞在ビザの取得が可能となり、B2 以上ではイタリアの大学の入学も可能となります。また、筆記と口頭の両面で能力を問う総合試験であり、全4セクションで30点中18点以上の得点を得ることが合格の条件となります。
CILS(Certificazione di Italiano come Lingua Straniera)
CILS は、シエナ外国人大学が実施しています。世界各地で年2回(6月と12月)の試験日程が設定され、こちらも欧州共通言語参照枠に対応した6段階で実施されます。CELI や PLIDA と同様、国の認定を受けた信頼のある試験です。なかでも子ども、青少年、成人、特定の職種向けといったさまざまな種類の試験が用意されている点が特長です。試験実施の歴史の長さと、全世界に800以上の試験会場が存在することから、イタリア語試験の中で最も人気があり、全受験者の約半数がCILSを受験しているとも言われています。
CELI, PLIDA, CILSはいずれも国から認定を受けた信頼のある試験です。どの試験を受けるかは最終的に自分の居住地に近い試験会場や、目的に応じた特色などで選ぶことになるでしょう。たとえば、CELI は職業面に、PLIDA は文化的側面に、CILS は全般的な評価に特化しているといった違いがあるため、具体的なニーズ(「職場で求められる資格は何か」「通う大学で好まれているのはどれか」)を考慮することをお勧めします。
Idiomas Galionでは、これらすべての試験対策講座を提供しています。先生と相談しながら自身の目的や実力に合わせて最適な検定や形式を選び、一緒に学びながらステップアップしていきましょう!