スペイン料理探求!
今回の動画では、皆さんにスペインのChocolate con churrosをご紹介しました。日本で人気のチュロスとの違いはもちろん、その語源にも軽く触れてみました。
せっかくですので、今日の投稿で日本でも人気のあるスペイン料理の語源を説明したいと思います。
パエリア:これは恐らく最も有名なスペイン料理です。「Paella」と書きますが、スペイン語は標準語がはっきりしていないため、日本語に訳すと「パエリア」や「パエリヤ」、「パエージャ」など書き方がいくつかあります。実はどれも正しいのです。「Paella」はもともとカタルーニャ語から来ています。もう少し細かく説明すると、「paella」発祥の地、バレンシアの方言から来ています。今では「paella」と言うと、「バレンシア風ごはん」という意味になっていますが、もともとはフライパンという意味です。(ラテン語の「patella」)言うまでもありませんが、カタルーニャ語はもちろん今でもフライパンを「paella」と呼びます。ちなみに、スペイン語でフライパンは「sartén」と言います。
アヒージョ:日本ではアヒージョは完全に料理名なのですが、スペイン語で「ajillo」と頼んでも通じません。これは料理名ではなく、風味を指しているからです。にんにくはスペイン語で「ajo」(ラテン語の「alium」)と言うので、その「ajo」で作られたソースや味付けを「ajillo」と呼びます。ですから、「○○ al ajillo」と見ることが多いです。これは正に「アヒージョ味の○○」です。
生ハム:スペインの生ハム(jamón crudo)は色々な種類があってこの投稿だけではとても説明しきれませんが、スペインの生ハムは日本のものより硬く、塩気もあり、それほどみずみずしくはないのです。「生」は「crudo」と言い(ラテン語の「crudus」)、「ハム」は「jamón」と言います(ラテン語で「足」を「gamba」と言い、それをフランス語で「jambon」というところから)。
トルティーヤ:スペイン語で「tortilla」と書くのですか、日本語では「トルティーヤ」や「トルティージャ」などの書き方があります。言うまでもありませんが、どちらも正しいです。トルティーヤとはスペイン風オムレツのことです。一番有名なのはガリシアのトルティーヤで、基本となる材料はじゃが芋と卵です。玉ねぎを入れるのも普通ですが、玉ねぎ派と玉ねぎ無し派で分けられています。地域によってケーキやパイを指す「torta」という単語の指小辞から来ています。「Torta」の語源は明らかではありませんが、ラテン語の「混ざった」や「ねじられた」という意味の「tortio」から来たという有力な説があります。
スペイン料理は他にもたくさんありますが、人気な料理の中から四つご紹介しました。
皆さんはスペイン料理の中で何が好きですか?
では、次の投稿、もしくはレッスンでまたお会いしましょう!
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